#13◆ 動脈硬化を予防するエイコサペンタエン酸(EPA)


 魚の油の中に含まれているω(オメガ)3系脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)は、抗酸化作用や中性脂肪を下げる作用があります。
 エイコサペンタエン酸(EPA)は、血液中のコレステロールを低下させ、また血液をサラサラにして流れやすくする働きが報告されています。血液が血管で固まったものを血栓と言います。この血栓で血管が詰まると血液が流れなくなり、脳に血栓ができれば脳血栓となり脳卒中となります。 また、心臓の筋肉に酸素や栄養を与える動脈の一部が血栓によって狭くなったりふさがったりすると狭心症や心筋梗塞となります。 EPAは、この血栓ができるのを防ぐ効果があります。EPAの一番強い作用は、微小循環をよくすることで、内服後1年後ぐらいで血中アドレナリンが減り、ヘマトクリット値の高い人は低下してきます。栄養補助食品にもEPAを含むものがありますが、高純度のEPA製剤が医薬品(エパデールなど)として発売されています。医師の診断(高脂血症・閉塞性動脈硬化症)があれば処方を受けることが出来ますので、担当の医師とご相談ください。
 なお、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、脳に多く含まれており、その内服により知能指数が上昇したり、精神疾患が改善したりすることが報告されています。
参考ホームページ) ニッスイアカデミー
http://www.nissui.co.jp/academy/market/21/index.html